さつまいも掘りを経験したことはありますか?
子どもの頃に幼稚園や保育園で芋ほりを経験されたことがある方は多いのではないでしょうか。
私は昨年旅行へ行き、たまたま無料で芋ほり体験ができるというイベントがあり、久々に掘ってきました。
体験前は、土で洋服や靴が汚れちゃう…と気になっていましたが、いざ始まると童心にかえり夢中で芋ほりを楽しんでいました!土を掘るとどんどん出てくるさつまいも!土いじりってなんだかとっても楽しかったんです。
掘ったさつまいもを持ち帰り、毎日のようにさつまいも料理!ほぼ食べきったのですが…2本ほど食べきれず、台所で保管していたところ…なんと芽が!!
芽が出てきたのでプランターに植えてみました。
今回はそのさつまいもが育ち、収穫時期を迎えたので、収穫時期の目安や収穫の様子、さつまいもの保存方法についてまとめてみました!
さつまいも収穫時期について
さつまいもの苗は5月から6月頃植え付けを行います。苗はネットでも購入できますが、さつまいもを種芋とし、芽が出てきたものを植えても大丈夫です!
ちなみに私は種芋から育ててみました!
さつまいもは、8〜9月頃までに50g以上ぐらいまでに大きくなります。収穫時期を迎える10月中旬〜11月に入ると成長は緩やかになり、霜が降りる頃まで太り続けます。
収穫は、早すぎるとさつまいもの味が悪くなってしまったり、逆に遅すぎると形が乱れ、亀裂ができてしまうこともあります。
以前、芋掘りをした時にとても大きなさつまいもを掘ることができたのですが、土を巻き込むように成長してしまい、料理するのがとても大変だったことがありました。11月上旬に収穫したので、遅すぎたのかもしれませんね。
収穫が早すぎてもダメ…遅すぎてもダメ…タイミングがとっても重要だということがわかると思います。
そこで、おいしいさつまいもを収穫できるよう収穫時期の見極めポイントをまとめてみました。
植え付け時期から判断する!
さつまいもは、品種によって収穫時期が異なりますが、植え付けてからおよそ110〜150日で収穫時期を迎えます。なので5〜6月頃に植え付けをしたさつまいもは、9〜10月頃には収穫時期を迎えます。
さつまいもは土の中で育つので、中は見えないため収穫時期を判断することはとても難しいです。とくに私のような素人には見極めがつきません。いつ植え付けたのかカレンダーに記録しておくと、何日たったのかわかり、そこから収穫時期の目安がたてられます!
私は、さつまいもに芽が出てきたので、「よし植えてみよう!」と思いつきで植えたこともあり…植え付けした日を記録しておらず、いったい今は何日目なのか分からなくなってしまいました。。。
同じように日数がわからなくなったという方のためにも、植え付けからの日数だけでなく、他の見極め方法をご紹介します。
葉の色で判断する
芋類は葉や茎が枯れると収穫時期ですが、枯れてしまうとなんだか心配になりますよね。
我が家のさつまいもの葉も10月に入り、気温が下がってきたころから黄色の葉が増えてきて「ここまで大事に育てたのに枯れてしまったの??」と心配になりました。
でも大丈夫、「赤や黄色に変色して枯れるのは、実にしっかりと栄養が行き渡ってるサイン」です!
我が家のさつまいもの葉も、10月中旬頃から、黄色いものや、少し紫がかったもの出てきたので収穫時期なのでは?と判断しました!
収穫時期の見極めポイント
①植え付けてからおよそ110〜150日たっているか
②葉の色が赤や黄色になったり、枯れてきているか
の上記2点がそろっていると確実です!!
私は植え付け時期を記録するのを忘れてしまったので、今回は葉の色でのみの判断にしました!
最初はこんな色だった葉が・・・
収穫時期になるとこんな色になります!
収穫する前に気をつけたいポイント
さつまいもは寒さに弱いので、初霜前には収穫を済ませよう!!
みなさん初霜の時期ってわかりますか?
初霜の時期は、その年によって異なり、また地域によっても差があるそうです。ですがだいたい11月上旬くらいまでに初霜が降りる時期になるので、その頃には収穫できるとよいです!
試し掘りをして、さつまいもの大きさを確認してみよう!
収穫前に必ず試し掘りをして、さつまいもの大きさを確認しましょう。サイズとしては、品種によっても違いますが、大きさは10~20㎝くらいで、重さは200gぐらいを目安にするとよいでしょう。
我が家も10月上旬に試し掘りをしましたが、まだ7センチほどの可愛いらしいさつまいもだったので、もう少し待つことにしました。
まだ小さければ、土を元の通りに被せ、栽培日数をあと2週間延ばすと、程よい大きさのさつまいもが収穫できますよ!
試し掘りであらかじめ大きさを確認することで、予定していた収穫日を早くしたり、または遅くしたりと調整できるので、試し掘りは収穫予定時期の1か月前に行うと良いですよ!
試し掘りしたさつまいもをよく観察してみよう!
表面の皮の色目が濃く、皮がむけにくかったら収穫適期です!さっそく収穫をしてみましょう!
収穫方法
収穫する日の天気は?
さつまいもは収穫する時、土が濡れていると収穫しにくくなります。またさつまいもは表面が濡れると劣化が早くなり腐ってしまうので、晴れた日に収穫するのが一番です。晴天が2、3日続いた晴れた日に行うことをおすすめします!
収穫する時間帯は?
収穫するのに良い時間帯…それは朝です!
保育関係の仕事をしている私の職場でも、芋ほり遠足は朝行き、その後戻ってきてから天日干しをします。
天気が悪い日だと干せないのでとても大変です。天日干しをして腐るのを防ぐので、とても大事な作業の一つです。もし可能であれば、収穫してから数時間は畑で寝かすことができるとよいです。
収穫の手順
①つるを切る。
収穫する前に、つるを切っておくと収穫がスムーズに行えます!地面から5㎝ほどのところで切ると、つるを持って掘ることができます!
全部切った後はこんな感じになりました。
②スコップで優しく土を掘り起こす。
さつまいもが出来ているであろう場所の周辺の土を軽くスコップで掘ります。勢いよく掘り進めてしまうと、さつまいもにあたって傷をつけてしまうので注意しましょう。
どちらかというと「掘る」というより「土を柔らかくする」「収穫しやすくする」という目的で掘っていくとよいでしょう。
③手で土を掘る。
土が柔らかくなってきたら、素手または軍手やビニール手袋を着用して掘り進めます。おすすめは素手!!
「爪の間に土が入るな…」「幼虫がいたら!」など素手でやるのは抵抗があるかもしれませんが、土の中にあるさつまいもを感じることが出来るのは断然素手なので、できそうな方は素手でぜひやってみてください!
素手で行うと、土がふわふわしていて触るととっても気持ちいいんですよ!
さつまいものまわりの土を優しく取り除いていきます。さつまいもが見えてきたら、無理に引っこ抜くのではなく周囲の土を取り除くように掘り出します。
ここで引っこ抜こうとすると「ポキッ」と折れてしまいます。折れたところがカビて腐らせてしまったこともあったので、優しく時間をかけて掘り、収穫するとよいでしょう。
収穫したら
さつまいもは収穫後「すぐに食べるとおいしくない」と感じる方が多いようです。
私も収穫後すぐに食べたのですが、見た目はさつまいもなのに、甘みも何もなく…無味に近い感じでした。なので私は収穫後さつまいもを並べ、天日干しをして甘みが出てくるようにしました。
収穫したら、まず乾燥させることがポイント
さつまいもがいくつも連なっているようであれば一つ一つ切り離し、泥つきのまま2〜3日ほど天日干しをします。さつまいもが乾いたら、ついている土を手で軽くはたき、払い落とします。
※さつまいもが水分を含むと腐る原因になるので泥で汚れていても、絶対に水洗いしないこと!
さらに1週間日陰干しをすると、余分な水分の吸収を防げるので、より日持ちしますよ。
乾燥後の保存方法は?
野菜なので、ついつい冷蔵庫へ入れたくなってしましますが、さつまいもは低温に弱いので、収穫後は常温で保存しましょう。
さつまいもを保存するときは、新聞紙で一つずつ包んで、ダンボールに入れて保存します。ダンボールのふたは閉めて、上部に通気穴を開け、通気性を確保するとよいでしょう。
保存に適する場所は、温度が13~15℃、湿度が80%程度の場所です。
家の中だと温度変化が少ない廊下や床下収納庫などの冷暗所で収穫から1か月から2か月ほど寝かせてあげるとよいそうです。
温度が12℃以下になると低温障害を起こし腐る原因になりますので注意が必要です。
農家さんでは畑に穴を掘りもみ殻を入れてさつまいもを保存するそうですが、我が家では少し難しいので新聞紙にくるんで段ボールで保存する方法で行います。
まとめ
さつまいも収穫する時期や見極め方、収穫のコツ、保存方法など参考になりましたでしょうか?
素人の私でも収穫できたので、さつまいも栽培は初めての方にもおすすめです!プランターでできたので、お子さまともやってみたら楽しいかもしれません!
おいしくいただくためには、収穫時期や保存方法の工夫が必要になってきますので、この記事をぜひ参考にしていただけたらと思います。
最後になりますが、秋のイベントをテーマにした絵本の紹介もしていますので、よろしければそちらもご覧ください!